恋愛前世療法、恋愛がうまくいかない問題の原因を知る


20代・F様

●テーマ:「恋愛がうまくいかない問題の原因となっている前世」

●きっかけ:前世に興味があったことと、今後の人生への不安からこのテーマにしました。

●体験した前世:辺りは薄暗く、木が生い茂っています。森が広がっています。私は細い手をしていて、少しごわつきのある茶色の髪をしている男性です。リチャードという名前です。20代だと思います。薄い生地の長ズボンにシャツを一枚着ています。家は、森の中にあります。木造の小屋です。母親と二人で住んでいます。家の中にはストーブ、ダイニング用のテーブルとイスがあります。母親はふくよかな体型で、大雑把な性格です。お兄さんと3人暮らしですが、お兄さんは自分が5歳くらいの時に、働きに出たまま帰ってきません。子どもの頃の私は、山で遊んだり、川へ行ったりして遊んでいます。森の中にぽつんと一軒家があるので、他の人との関わりはあまりありません。お兄さんからお金が送られてくるので、母親と私はそのお金で暮らしています。お父さんは、幼少の頃突然いなくなってしまいました。

 15歳になったころの私は、まだ同じ森の中の家に住んでいます。森を抜けて山を下りたところに学校があり、そこへ通っています。学校では、遠巻きに友だちの様子を見ているだけです。勉強はしっかりやっていますが、話しかけてもらってもそれほど離さず、距離を置いています。あまり人との接し方がわかりません。皆は、身なりがきちんとしているのに、自分の家は裕福ではないので、気後れしています。一人おいていかれているような気がしてしまい、楽しくありません。

 21歳の頃、母親が倒れて、そのまま亡くなりました。私は部屋の中でただ、ぼーっとしています。お兄さんが帰ってこないことに怒っています。20代、30代の私は、残された小屋で、一人で暮らしています。たまに町に出かけます。仕事はしていません。お兄さんがお金を送ってきてくれるのでそれで生活しています。自分でも、何をやっているんだろう、と考えています。このままの生活を続け、一人で誰にも発見されずに亡くなることが怖いと思っています。でも、家から離れるのも怖く思っています。40代の私は、変わらずに一人で暮らしていますが、今は犬と一緒です。迷い込んできた大型犬と一緒に暮らしています。未だに、このままでいいのだろうか、と思い続けていますが、犬がいるので、一人でもそんなに苦になりません。

 40代後半、森に出た際に、蜂に襲われました。犬は蜂に刺され、亡くなりました。自分も刺されて、家に戻ろうとしましたが、そこで倒れてしまいました。そのまま亡くなりました。この人生では、何も残すことができませんでした。この人生で学ぶことは、もっと自分を信じて、愛しいと愛すること。今の人生で大切なのは、人を信じることです。

●体験してみての感想 今の人生と体験した前世の似ている部分は、一人が好きなことと、他人が入ってはいけない部分があるところです。前世では、母親としか接する機会がなく、他人との関係に疲れて一人でいることを選んでいたようでした。育った環境がそのような性格を作ったと思いますが、今の私は逆に6人家族で賑やかです。もっと明るくなるように、今の家族のところに生まれたのかなと思いました。母親以外に家族と言える犬がいたのですが、昔飼っていた犬にそっくりでした。前世でもつながっていたと思うと、嬉しいような、もっとしっかりしなければと思えました。今後活かしたいことは、一人で過ごした一生を見たことで、より強く人と関わって過ごしたいと感じました。一人で森の中で死んでいくのは、とても寂しくて悔しかったです。前世で作れなかった家族という輪を、自分で作りたいと思えました。また、自分の性格に似ていることで、悪いところがとてもよく分かりました。素直に人の意見を聞いたり、笑って話していきたいです。前世体験は、最初は「本当に見えるの?」と不安でした。私の場合は、はっきりではなく、ぼんやりでしたが、感じることができました。見え方は人それぞれでちょっと残念な気もしますが、体験して良かったと思います。今までのモヤモヤ感が晴れたような、すっきりとした自分がいます。見えなくても感じることで、変わるものは確かにあるのだと思いました。

profile

藤井 裕子 Yuko Fujii

大学卒業後、幼稚園教諭、小学校教諭を経て米国へ留学。ネイルを学んでいる最中にヒプノセラピーに出合い、ヒプノセラピストになる。
本・雑誌の掲載やテレビ出演、出版など様々なメディアで取り上げられ、数多くの著名人がご来店。
現在はサロンでのセラピーのご提供、ヒプノセラピスト養成、雑誌への寄稿、セミナー講師として登壇の他、セミナーやイベント各種主催、起業コンサルも行っている。

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